保育園や幼稚園、子ども園に通う幼児年代は、
園でいろいろな友達と関わります。
仲良くなったり、ケンカしたりと家族以外の同年齢の友達と関わることは、
社会性を養う最初の一歩になります。
そんな子ども達におすすめの絵本を、
絵本ソムリエのしょうへーが紹介します。
友達との関わりを学べる絵本
くれよんのくろくん
新品のくれよん達が
画用紙に思い思いの絵を描いて遊んでいましたが、
画用紙に描くところが無くなっていき、
お互いの絵の上に描き合ってケンカになってしまいます。
そこで黒いクレヨンのくれろくんはシャープペンと協力して、
画用紙を絵の上から黒く塗りつぶして
スクラッチ画をしてきれいな花火を描きました。
きれいな花火が描けたのは、
くれよんが全色あってのことと分かり、仲良くなります。
友達と協力することですばらしい結果になることや、
黒色という暗い色でも何かの役に立つこと、
どんな友達でも良いところはあることを伝えてくれます。
あらすじや詳しいレビューはこちら
![](https://artbooksommelier.com/wp-content/uploads/2019/01/71Bbsc1DCKL-160x90.jpg)
おともだちカレー
うさぎちゃんは外で遊ぶことと友達と遊ぶことが嫌いです。
さるくんやきつねくんが「鬼ごっこしよう」「縄跳びしよう」
と誘っても「どうせすぐ捕まるから嫌」「上手く跳べないから嫌」
といって家で本を読んだり、おもちゃで遊んでいました。
ある時、りすさんが「かくれんぼしよう」と言いに来ましたが、
うさぎちゃんは当然「すぐ見つかるから嫌」と言いました。
すると友達が「じゃあ鬼になって探す方になればいいじゃん」
と提案して、うさぎちゃんは始めて友達と外で遊びます。
なかなか友達を見つけられないうさぎちゃんでしたが、
りすさんに良い方法を提案してもらい、
みんなを見つけることができて、
一緒にカレーライスを食べて仲良しになり、
最後はまたかくれんぼをして今度は”隠れる方”をしました。
友達から思いがけない発想をもらえたり、
集団で過ごすことの楽しさを伝えてくれる絵本です。
かくれんぼのページではうさぎちゃんと一緒に友達の動物を探す楽しみ方もできますよ。
![](https://artbooksommelier.com/wp-content/uploads/2018/08/513vCwhKH9L-160x90.jpg)
ともだちになろうよ
ワニのカイは一人でいるのが気楽で、
友達といると面倒だから「友達なんていらない」と言っています。
ある日ウサギのウーがやってきて
「ともだちになろうよ」
と言ってきました。
カイが友達になると言っていないのに、
ウーは小川に引っ張っていったり、
対岸の花をとってきてと言ったり、
ビスケットを二つに割って分けてくれたりといろいろ関わってくれます。
そうするうちに、カイも友達っていうのも悪くないなと思って、
最後には「友達だね」と言って友達になりました。
友達といればケンカしたり面倒なことがあるけれど、
楽しいこともその分あることを伝えています。
絵のタッチも柔らかくておすすめです。
![](https://artbooksommelier.com/wp-content/uploads/2019/01/51MJG1EJ47L-160x90.jpg)
へっぽこまじょニコとニキ
フランボワーズ魔女学校に通うニコとニキは魔法が下手な女の子です。
大キャンプ大会の日にチーム分けで、
いつもニコとニキたちをバカにして意地悪をしてくる
優等生のパトリシアと一緒になってしまいました。
当然テントを張る邪魔をされたり、
二人のところに雨を降らされたり、
グループ活動なのに一人でご飯を食べたり、
意地悪をされました。
でも、パトリシアが雲の上に乗っていると
急に突風が吹いてきて、パトリシアは崖の下に落ちて怪我をしてしまいます。
ニコは助けに行こうとしますが、ニキは行こうとしません。
パトリシアに怒っていました。
でもおばあちゃんの
「どんな子でも優しく接すれば最後には心が通じるもの」
という言葉を信じてニコと一緒にパトリシアを助けました。
すると、パトリシアが意地悪をしたことを謝りにきて、
三人は友達になりました。
困っている子がいたら助けてあげることが、
心が通じるきっかけになることを伝えてくれます。
魔法という子ども達がとても憧れる内容ですので
とても喜んでくれます。
![](https://artbooksommelier.com/wp-content/uploads/2019/01/515ZuZ-CZmL-160x90.jpg)
しんかんくん けんかする
しんかんくんはかんたろうが大好きなのですが、
好きすぎてかんたろうのものをなんでも貸してと言います。
ある日かんたろうのお気に入りのお面を
しんかんくんが「貸して」と言いましたが、
「これはダメ」と言っているのに無理やり取ろうとしてお面を壊してしまいました。
かんたろうが怒るとしんかんくんも逆切れをしてケンカになってしまいました。
「かんたろうのバカー」と泣きながら出ていったしんかんくんでしたが、
線路くんになだめられて自分が悪いことに気が付きます。
そして「ごめんなさい」をしに行こうとしますが勇気が出ません。
町の人達に協力してもらい、大きなお面を被って勇気を出してかんたろうに謝り、
二人は仲直りできました。
年齢的に自己中心性があるため、取り合いのケンカになることが多い子ども達に、
友達も物を無理やり取ってはいけないこと、
友達とケンカしたら謝って仲直りをすることの大切さを伝えてくれます。
![](https://artbooksommelier.com/wp-content/uploads/2019/04/51funl7JImL-160x90.jpg)
まとめ
友達との関わりを学べるおすすめの絵本を5冊紹介しました。
絵本の良いところは、聞き手である子ども達が、
絵本の中の登場人物になって、内容を疑似体験できることです。
絵本内でケンカをしていたら自分もした気になりますし、
友達に優しくしている内容を見ると、自分もそうしようと思います。
友達との関わり方について自然と学ぶことができるのでとてもおすすめです。
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