ともだちになろうよ(絵本)友達に優しく接すると嬉しい気持ちになることを教えてくれる本

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絵本レビュー
中川ひろたか 著
ひろかわさえこ 絵
アリス館 出版
おすすめ年齢:3~5歳児
■あらすじ■
ワニのカイは少し変わり者。
口癖は「ともだちなんていらない」で、
友達を作ろうとしません
他の子ども達が友達と楽しく遊んでいても
いつもわざと一人でいます。
そんなカイにウサギのクウが話しかけました。
「ともだちになろうよ」って。
最初は嫌がっていたカイですが、クウと川に行ったり、雨宿りをするうちに…




■レビュー■
絵のタッチが柔らかくてとてもほっこりさせられますね。
ひろかわさえこさんの描く絵は飾りが多くなく、それでいてすっきりしていて童心を思い出させてくれます。
話の中でカイが「ともだちはケンカするとめんどう」「一緒に遊ぶと好きなことができない」と言っていて、
クウにも最初は「だから友達はめんどくさいんだよなぁ」と事あるごとに言っていました。
でもクウにお菓子を分けてもらったり、取ってきたお花を頭につけてあげると喜ぶ姿を見たりして、
少しずつ”友達って良いもんだ”と思えるようになってきた過程を見守るのがなんとも言えません。
友達って、話しかけて、一緒に遊んで、ケンカして、助けてもらったり助けたりして、
自然とできるんだった。
そんな小さい頃の事を思い出させてくれる内容になってます。
それにしてもウサギのクウはとても積極的ですね(笑)
ある意味保育園児ぐらいの子どもをよく表していると思います。
■読んだ子どもの姿■
「友達がいやってアカンなぁ」などとカイに非難をする子どももいれば、
「俺も一人で遊ぶの好きやで」と共感していたり、
いろいろな子どもの反応が返ってきます。
後半の見開きで大きな木の下で雨宿りしている描写では、
「ここにいる!」と教えてくれます。
最初に読む時にはカイがどう変わっていくのかを興味持って聞いてくれる子どもが多いです。
友達に優しく接することの意味を子どもに伝えてくれる本だと思います。
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