じごくのそうべえ(絵本)落語が元となった、地獄を面白おかしく描いた作品

絵本レビュー
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田島征彦 著
上方落語 地獄八景より
童心社 出版
おすすめ年齢:4、5歳児、小学生
■あらすじ■
軽業師のそうべえはいつもの様に、
軽業を披露していましたが、
綱渡りの最中に足を踏み外して
綱から落ちてしまいました。
目が覚めると見慣れぬ場所におり、
火の車や三途の川が見えます。
地獄に来てしまったのです。
同じように地獄にきた「歯抜きのしかい」と
「山伏のふっかい」、「医者のちくあん」と共に、
糞尿地獄や熱湯地獄、針の山などの地獄を進んでいって…




■レビュー■
綱渡りから落ちて死んでしまい、あの世へ来てしまったという
暗いくて不安な状況ですが、
文章の口調が関西弁なのと、
そうべえの明るく前向きな性格で面白く読めます。
地獄はとても怖いところという印象がありますが、
地獄サイドの登場人物も少し抜けているので、
展開が可笑しく、「なんでやねん!」とツッコミたくなります。
例えば、閻魔大王が死人を極楽行きか地獄行きかを決める時に、
「今日は死んだ人の数が多いから疲れてきた」ことを理由に、
そうべえは軽業をして見てる人をハラハラさせて寿命を縮めたから地獄行きじゃ
と言われました。
そうべえも言っていましたが、「そんなのめちゃくちゃ」ですよね(笑)
地獄に落とされた4人もみんなメンタルが強く、
じんどんきという人間を食べる鬼に食べられた時には、
身体の中をいじくり回して遊んだり、
熱湯地獄を魔法で良い湯加減にしたり、
針の山を軽業で渡ったりと、
鬼達もたじたじになるほど怖がりません。
しまいには地獄から追い出されて生き返らせられる始末です。
落語が元ネタなだけあり、オチがしっかりとしています。
■読んだ子どもの姿■
世の子ども達が好きなものの一つに下ネタがありますが、
そうべえ達が裸にされたり、
じんどんきにおならをさせたり、
糞尿地獄に連れていかれたりした場面では、
年齢が高い子どもほど大笑いします。
また、読み手が抑揚をつけて上手く関西弁で読むと、
それだけで雰囲気が面白くなり、
子どもも聞き入ってしまうでしょう。
読み終わるころには、
「そうべえ達すごいね」と子どもが称賛すると思います。
少し年齢が高めの子どもが対象ですが、
話自体がおもしろいため、
年長児に特におすすめです。
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