ぶたのたね(絵本)足の遅いオオカミという逆転の立場を描く

絵本レビュー
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『ぶたのたね』

佐々木マキ 著
絵本館 出版
おすすめ年齢:1~5歳児

■あらすじ■
あるところに足のとっても遅いオオカミがいた。
どれくらい遅いかというと豚よりも遅い。

足が遅いから、今まで一度も豚を捕まえたことがなく、
「やーいおおかみ、ここまでおいでー、あっかんべー」
とバカにされていました。

悔しいオオカミは色々な研究をしているキツネ博士に、
「足の速くなる薬下さい」と頼みました。

キツネ博士は、「足の速くなる薬はないが、これをあげよう」
といって『ぶたのたね』
をくれました。

さっそく種をまいて水を上げて、
早く大きくなる薬をかけると、
あっという間に木が大きくなって豚が枝にできました。

オオカミは大喜びしましたが…




■レビュー■
足が遅く、豚を捕まえたことがないオオカミという
一般のイメージとは真逆のアイデアが面白いですね。

また、ブタがなる木の種というのも斬新です。

オオカミといえば、狂暴で素早く獲物を狙って、
荒っぽいというイメージですが、

この本のオオカミは律儀に種を植えて、
毎日水をやっています。

佐々木マキさんの絵のタッチが柔らかいため、
豚に逃げられるオオカミがとても可愛く見えてきますね。

ゾウのマラソンの日にブタを収穫しようとしたのも
不運ですが、そこもまた笑ってしまいます。

■読んだ子どもの姿■
オオカミがブタにバカにされるシーンでは、
「あっかんべーしてる」などと言って素直に面白がったり、

尻尾に火がついてしまった時にはおかしくて笑う姿が見られます。

年齢が高い子どもの場合ですと、
「ぶたのたね」を貰った時に、
「そんな種あるのかな」
と疑問に思いますが、

木に豚がたくさん実る?と、
「ほんとに豚さんいっぱいできてる」
と驚いてくれます。

私は佐々木マキさんの絵のタッチが好きで、
シンプルでかわいい『たぬきのぬーたん』という絵本もおすすめです。

いつもと違った発想の絵本ですのでぜひ。

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