いもほりコロッケ(絵本)いもほり遠足を疑似体験できる、導入におすすめ

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絵本レビュー


『いもほり コロッケ』

おだしんいちろう 文
こばようこ 絵
講談社 出版
おすすめ年齢:3~5歳児

■あらすじ■
まさおくんは園の行事でじゃがいも掘りに出かけました。

体操服を着て、帽子をかぶって、軍手をはめて、水筒、スコップを持って
準備は万端。

芋畑につくとさっそく掘り始めましたが、
まさおくんのところからは芋が出てきません。
他の友達はどんどんじゃがいもを掘り当てます。
隣で掘っていた仲良しのてっぺいくんも、小さいけど芋を見つけています。

そこで掘る場所を変えてみると、
土の中から芋の頭が見えました。
念願のじゃがいもが見えて、もう軍手を外して一生懸命に掘ると…




■レビュー■
9月~10月になると保育園や幼稚園、こども園では
芋掘り遠足の行事があるところが多いでしょう。
そんな芋掘り遠足の様子を描いた絵本となっています。

この絵本で最初に気になるのは、
じゃがいも”掘り遠足だということです。

一般的に芋掘り遠足といえばサツマイモ掘りが多いのではないでしょうか。
じゃがいも掘り、少し物珍しくて面白そうですね。

体操服を着て赤白帽子をかぶって、水筒スコップなど持ち物を持ってバスで出発する。
そして畑に着いたらまず自分が掘る場所に並ぶ。
そういった様子が描かれているため、
読むだけで芋掘り遠足が疑似体験できます

まさおくんはなかなかじゃがいもを見つけられませんでしたが、
途中で「じゃがいもだ!」と思った物が握ると潰れてしまい、
ただの土の塊だったことも思わす笑ってしまいます。

最後には特大サイズのじゃがいもを掘り当てて大満足。
読んだ子ども達にも「大きな芋があるかもしれない」という期待を持たせてくれます。

芋掘り遠足から家に帰って、
お母さんと妹と一緒にコロッケを作る場面も描かれており、
コロッケの作り方や必要な材料などを知れる食育的な内容もあります。

絵柄もいい具合にデフォルメされていて、
色使いも絵具であり、まさおくんは子どもらしく、
コロッケは美味しそうに描かれています。

■読んだ子どもの姿■
芋掘り遠足のある秋ごろに読むことで、
子ども達自身に興味が増すため、夢中で読んでくれます。

まさおくんが先生の指示を聞かないで、フライングで芋を掘る場面を見ると、
「勝手に掘ったらダメだね」や「我慢できなかったね」などと反応を見せてくれます。

てっぺいくんとの土の着け合いのケンカも、
「ケンカしたらダメ」と言いながら、二人とも泥だらけになったのを見て、
子ども達も一緒に笑う姿が見られます。

また、この絵本を読んでから実際に行事で遠足に行くと、
赤白帽子を被る、採れた芋は袋に入れる、土を友達に付けない
などの約束事をしっかりと覚えてくれるなど子ども達の見通しにもなります。

芋掘り体験の導入としておすすめですのでぜひ

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