いもいもほりほり(絵本)芋を掘る楽しさと焼きいものおいしさが伝わる

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絵本レビュー


『いもいも ほりほり』

西村敏雄 作
講談社 出版
おすすめ年齢:2~5歳児

■あらすじ■
ある日、ぶたの3兄弟が原っぱで寝そべって空を見ていました。
空にはたくさんの雲が浮かんでいました。

「ぶう~、あの雲焼きいもに似てるな~」
「ぶう~、焼き芋食べたいな~」
「ぶう~、でも芋が無いな~」
「よし!芋掘りに行こう!」

そう言って、豚の兄弟は芋掘りに出かけました。

途中でねずみさんも合流して芋畑に着いたブタ達は、
さっそく芋を掘り始めましたが、
掘れたのはヘビやダンゴムシやもぐらでした。

イモが取れなくで落ち込んでいると、
もぐらが話しかけてきて…




■レビュー■
秋になると保育園や幼稚園では芋掘り遠足に出かけることもあると思います。
この絵本ではサツマイモ掘りに豚の兄弟が出かける様子を描いています。

まず芋が欲しくなる流れが面白いですね。
空を見ながら寝転んでいると、
焼き芋に似た雲があったから芋が欲しくなって
芋掘りに行くという考えが単純で笑えます。

子ども達からすると分かりやすい動機つけになるので、
導入としては良い入りですね。

タイトルの「いもいもほりほり」ですが、
ブタが移動する時や芋を引っ張る時に歌として挿入されているので、
読み手もテンポよく読むことができ
子ども達もそのフレーズを覚えて内容に興味を持ってくれます。

また、畑に着いて芋を掘るのですが、
肝心の畑が芋畑じゃないので、ヘビやダンゴムシばかり掘れます(笑)

その時の少し落ち込んだ姿や、
その後に芋畑で芋を必死で引っ張るブタの姿がとても可愛らしく描かれています。

掘れた芋がいろいろな形をしているのを見て、
イモは一つ一つ形が違っていることが分かりますし、
ひよこ芋やおしり芋の形は面白いです。

作者の西村敏雄さんの描く動物は独特の愛くるしさがあるので、
私はとても好きです。
西村敏雄さんのどうぶつサーカスも面白いですよ↓

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■読んだ子どもの姿■
ぶたの兄弟が移動する時や芋を掘る時に
いもいもほりほり いもほりほり♪
という歌が挿入されており、

耳に残りやすいのか、何度か読むうちに子ども達も
一緒に唄ってくれます。

また、掘れた芋がいろいろな形をしているのを紹介するページでは、
最後の「おしりイモ」のところで、
子ども達のウケが良く、大笑いしてくれます。

やはり子どもには「おしり」などのワードは強いですね(笑)

芋掘り遠足の前後に読むとより子ども達も
楽しんで読んでくれると思います。

ぜひ読んでみてください。

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