地震がおきたら(絵本)災害が起きた時の対応策や状況を具体的に教えてくれます

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絵本レビュー
谷敏行 原案
畑中弘子 文
かなざわまゆこ 絵
BL出版 出版
おすすめ年齢:2~小学生
■あらすじ■
小学三年生のけんちゃんと小学一年生のゆうちゃんの兄妹は、
家に帰ると学校であったことを話しました。
「今日、消防士さんが来てくれて地震の話をしてくれたり、避難訓練をしたんだよ」
するとお母さんも昔にあった阪神大震災の話をしてくれました。
壊れたおうちの中に取り残されたこと、
助けを呼んだけど消防士さんはまず火を消すのに忙しくてなかなか助けに来てくれなかったこと、
でも消防士さんが火を消してくれたおかげでたくさんの人が死なずにすんだこと。
それからお母さんは、もし実際に災害が起こった時にどうすればいいかを教えてくれました。
起きた後の対処法、津波について、避難所での生活についてなどいろいろ。
その話を聞き終わって、お父さんも交えて地図を見ながら避難場所を確認したり、
近所に危ないところがないかを調べたり、
連絡方法や防災グッズのことを話しました。



■レビュー■
地震での約束事の
①姿勢を低く
②頭を守って
③動かない
というものや
火事での避難の約束事の「おはしも」
お 押さない
は 走らない
し 喋らない
も 戻らない
が載っていて、子どもに知らせる時に良い教材になります。
1995年に起きた「阪神淡路大震災」についても取り上げられており、
時間とともに記憶が薄れていくので、
その時の様子を伝え続けていくことにも最適です。
地震の揺れによる建物の倒壊や破損が危険なだけでなく、
火事が起きてしまう可能性があること、
海辺では津波も発生する恐れがあるということも学ぶことができます。
防災グッズにはどんなものが必要なのかも絵と共にまとめてくれているので、
とても参考になります。
■読んだ子どもの姿■
阪神淡路大震災がからかなりの時が経ち、
今の子ども達は関西でそんな大きな地震があったことを知りません。
(保育園児だと生まれてすらいないので当然ですが)
なので、地震がそんなに恐ろしいということをあまり実感できませんが、
絵本を読んでいると、
「逃げられなくなったら助けを呼ぶね」「おはしもをちゃんと守る」
と言って避難の大切さや方法は記憶してくれているようでした。
この絵本を読んだ後、この保育園周辺ではどこに避難場所があるのかを
子ども達と確認するのもいいですね。
6月18日に大阪北部(高槻市・茨木市を中心に)マグニチュード6.1の地震が起きました。
大阪北部在住の自分の家もかなり揺れ、家具が動いたり、ガラスが割れたりしました。
その後も何日か余震が続きました。
久しぶりの大地震があったので、この本を読もうと思いました。
日々の生活の中で災害に備えることがどれほど重要か
身をもって思い知りました。
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