とよた かずひこ 著
童心社 出版
おすすめ年齢:0~4歳
■あらすじ■
大きなとうふのおっちゃんがネギをしょって走っていました。
それを見た小さい豆腐達が
「おっちゃんどこいくのー?」
とついていきました。
たっぷん とっぷん
よいしょ よいしょ
と走っていくと、
まな板のところでおっちゃんはねぎを切って、
小さいとうふ達に渡しました。
そしてまな板を滑り台にして、
みそ汁お風呂にドボーンと入れました。
「おっちゃんもおいでー」
と呼びましたが、とうふのおっちゃんは大きすぎたので
入りませんでしたが…
■レビュー■
とよたかずひこさんの絵本の『おいしいともだち』シリーズの
とうふさんが主人公の絵本です。
個人的には、このシリーズでは「とうふさんがね…」が一番好きです。
大きなとうふのおっちゃんが、
身体をとっぷんたっぷん揺らしながらどこかへ走って行き、
それを追いかける小さいとうふの姿がとても可愛らしいです。
「たっぷんとっぷんよいしょよいしょ」など擬音の繰り返しがあり、
乳児さんにもとっつきやすい内容になっています。
小さいとうふはみそ汁に、
大きなとうふは冷奴になるのですが、
この絵本を読むと豆腐料理について知ることが自然とできます。
このシリーズの決め台詞「しんぱいごむよう」
もあり、楽しい雰囲気となっています。
■読んだ子どもの姿■
絵のタッチが可愛いので、
子ども達はすぐに興味を持って絵本を見てくれます。
走る時の擬音は繰り返しなので、
覚えてくると一緒に言ってくれたり、
読み手が「せーの」などと合図をすると、
子ども達だけで言ってくれたりします。
文字がほとんど登場人物(豆腐)のセリフになっているので、
子どもも話の内容にのめり込みます。
例えば、おっちゃんが大きすぎてみそ汁に入らない時には、
「大きすぎるー」と子ども達も小さいとうふと同じ反応をしていくれます。
決め台詞『しんぱいごむよう!』も
何度も読むうちに子ども達は自然とハモって言ってくれるでしょう。
小さい年齢の乳児の時からおすすめできるこの絵本、
ぜひ読んでみて下さい。
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