おにぎりにんじゃ(絵本)おにぎりが使う忍法に子どもは夢中になる

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絵本レビュー
北村裕花 著
講談社 出版
おすすめ年齢:2~4歳
■あらすじ■
のりまき城に仕えるおにぎりにんじゃに殿様から指令がありました。
なんでも城に伝わる伝説の巻物がのりまき城のやつらに盗まれてしまったらしい。
巻物が無ければ100年に一度の「ごはん祭り」ができない。
「おにぎりにんじゃよ、巻物を取り返してくれ」
指令を受けてどんぶり城に潜入したおにぎりにんじゃ。
見つからないように忍法を使って忍び込みますが、
巻物を発見した直後に捕まってしまって…
果たしておにぎりにんじゃはどうなってしまうのでしょうか。




■レビュー■
油絵具で描いたような独特のタッチのイラストに、
おにぎりという子どもにとって分かりやすい物が主人公で、
しかも忍者という設定。
「おにぎりにんじゃ」なんて実際にはいませんが、
子どもにはとてもイメージしやすいのではないでしょうか。
おにぎりだけあって、海苔の衣を着たり昆布をロープ代わりにしたり、
梅干し手裏剣を使ったりとユーモアがあります。
敵がどんぶりというのもご飯と関係があっていいですね。
アンパンマンやラーメンマンなど、食べ物を擬人化したものは、
子どもには本当にウケが良いです。
話も単純な潜入→戦い→解決といったすっきりとしたものになっていて、
読みやすいと思います。
■読んだ子どもの姿■
やはり絵が分かりやすいので、
ごましおで隠れ身の術をした時に「あーあそこにいる!」と言ったり、
おにぎりにんじゃが敵に見つかった時に「あ、敵に見つかった」などと、
絵の中の細かい描写に気が付きます。
また忍法のポーズや技の名前を真似して楽しむ姿も見られ、
また読んでほしいとせがまれます。
ページ数も程よく、読み手も読みやすく、
聞く子どもにも分かりやすい絵本なので
ぜひ読んでみてください。
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