たちもとみちこ 著
教育画劇 出版
おすすめ年齢:1~5歳児
■あらすじ■
こぶたちゃんがお散歩をしていると、
仲良しの動物達に会って、
「かくれんぼしようよ」と誘われました。
一緒にかくれんぼをしようとすると、
空から声が聞こえてきました。
「わたしもいれてくださいな」
その声はおひさまでした。
おひさまが隠れるから見つけてね、と言うので、
動物たちは10数えてから探しにいきました。
おひさまは隠れるのが上手でまったく見つかりません。
かえるさんやあひるさんに教えてもらって、
いろいろなところを探してみると…
■レビュー■
ぶたさんやくまさん、ねずみさんなどの動物が、
太陽であるおひさまとかくれんぼをするお話です。
登場人物が動物なので子ども達がとっつきやすく、
遊びもかくれんぼという人気の遊びのため、
絵本にとても興味を持ってくれます。
ストーリーがとても分かりやすく、
お日様が隠れてからいろいろな場所に行き、
黄色い丸いものを見つけますが、
それはカメの甲羅だったり、ひまわりだったりと
違っていて、また次の場所を探すという展開です。
ページの一部分が丸くあいていて、
次のページの部分が見えている仕掛けになっていて、
おひさまだと思ってめくったら違っていた
ということを分かりやすく表現しています。
最後には水たまりに映ったおひさまを見つけ、
縦にページがめくれるようになっており、
めくると虹とおひさまがいるという仕掛けもあり、
とても楽しめます。
かくれんぼをしているのですが、
いろいろなところに散歩したり、
途中で雨が降ったのでこぶたさんの家に遊びに行ったり、
おやつを食べたりと、
子ども達が普段友達と遊ぶ時の様子が描かれています。
動物達の他愛のない姿を見て、
大人でも読んでいると楽しい気分になってきます。
■読んだ子どもの姿■
かくれんぼはみんな大好きなだけあって、
「もういいかい」「まあだだよ」
のやりとりの部分では子ども達も読み手と一緒になって
台詞を言ってくれます。
カエルなどがおひさまはあっちだよ、
と教えてくれると「どこかな」と探す姿がみられ、
黄色い丸を見つけるたびに嬉しい顔をし、
次のページをめくるとおひさまじゃなくて
残念だったり、笑ってしまう姿がありました。
台詞が簡単でページ数も多くないですが、
仕掛けや展開がどんどん進むため、
低年齢から高年齢まで楽しめる絵本といえるでしょう。
最後におひさまを発見するので、
終わりも良いものとなっています。
読んでいて楽しい気持ちになる絵本ですのでぜひ
コメント