おしゃべりメニュー だれがいちばん?(絵本)人間味あふれるメニュー達のドタバタ劇が楽しい

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絵本レビュー
きたあいり 著
ひさかたチャイルド 出版
おすすめ年齢:3~5歳児
■あらすじ■
夜中の12時に、とあるレストランのメニューの中で声が聞こえた。
なにやらそれぞれのメニュー達が自分が一番だと言い合っていた。
みんな自分が一番だって言い張るもんだから、
とうとう取っ組み合いの喧嘩になってしまった。
その時にスプーンがキッチンから声をかけた
「メニューのカレーライス君、そもそもカレーの味をキミは知っているのかい?」
そう言われるとメニュー達は自分の味を知らなかったので、
一つ一つのメニューを味見していって…



■レビュー■
レストランの料理でなく、メニューを登場人物としてスポットを当てた
珍しい作品となっています。
この絵本の中で、メニュー達は自分が一番人気だと主張しており、
他のメニューに「一番は自分だ」と言われると我慢ができないくらいです。
そんなメニュー達は自分の料理の味を知らないという意外っぷりが面白く、
カレーを口へ運ぶスプーンや
スパゲティとケーキを口に運ぶフォークの話を真剣に聞いたりと
少しでも自分のメニューに対しての良い感想が欲しくてたまらない様子がかわいいです。
話の展開も、厨房の大鍋が「この店は世界一の料理を出してるから、みんな世界一のメニューだよ」
と一度まとまったのに、最後にまさかの”お弁当”が登場して、
それを食べに行くという二段オチも後味が良いです。
■読んだ子どもの姿■
メニュー達の喧嘩を見て、「ケンカしちゃだめだね」などと、
自分達に置き換えてケンカをいさめる様子もあれば、
僕はカレーライスが好き!私はオムライスが好き!
などと自分の好きなものを発表する子どもも見られます。
年長児になると、
「そうかお弁当はレストランにないもね」と話の内容を理解したうえで、
感想を述べてくれます。
子ども達の大好きな料理(のメニュー)が出てくるので、
すぐに絵本に興味を持ってくれるでしょう。
みなさんはどのメニューがお好きですか??
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