消防設備点検資格者講習に確実に合格する方法【講習の様子、免状申請方法なども】

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消防設備士

先日、『消防設備点検資格者』の講習に行ってきました。

この資格は消防設備の点検をすることがでる資格になり、
第一種と第二種、特種に分かれています。

種別で3日間の講習を受け、最終日にある効果測定試験に合格すると
消防設備点検資格者の免状がもらえ、
消防設備全般の点検をすることができます。

実際の講習の様子や合格するためにしたことなどを記すので、
参考になさってください。

消防設備点検資格者とは

消防設備点検資格者とは、消防設備の点検業務を行うことができる国家資格であり、
点検できる消防設備によって第一種、第二種、特種に資格が分かれています。

資格者種別点検できる設備
1種屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火栓設備、屋外消火栓設備、泡消火設備、不活性ガス消火設備、粉末消火設備、消火器、連結送水管、連結散水設備、非常電源設備、配線設備
2種自動火災報知設備、ガス漏れ火災報知設備、火災通報装置、漏電火災警報器、避難器具、排煙設備、誘導灯、非常警報設備、非常電源設備、配線設備
特種特種用消防設備

種別による点検できる設備は表のようになっており、
第一種が消防設備士1類、2類、3類、6類の設備、
第二種が消防設備士4類、5類、7類の設備、
特種が消防設備士特類の内容となっています。

講習内容は1種につき3日間連続の講習を受講し、最終日の試験で合格する必要があります。

試験は7割(各科目4割)の正解で合格になります。

一見すると難しそうな試験に思えますが、
試験にはテキストを持ち込むことができますので、
講習をしっかり聞いて、テキストに付箋を貼っていれば試験では間違うことはないでしょう。

実際の講習の内容

講習は大きな研修センターの一室などで行われます。

最初に受付で出席の判子を押してもらって、
初日にテキストや講習の案内などの書類をもらいます。

配布物

テキストはとても分厚いです。
青のものが第一種、緑が第二種になります。

消防設備士の資格と違って、点検資格者資格は消防設備を2つにしか分けていないので、
一つの資格の範囲が多くなります。

そのため、その内容を全て含めたテキストになっていますので、
こんなに分厚いものになります。

消防設備の説明以外に、コラムみたいなものがあり、
実際の現場で起きた事例を紹介していることもあります。

学生時代に教科書のおまけみたいな文章を読むのが好きだったので、
こういう内容は読んでいて面白かったです。

講習の様子

基本的に講師が喋りながらテキストを進めていく流れになります。

その中で最終日の試験に出る内容は必ず教えてくれるので、
私は文にマーカーを引いて、そのページに付箋を貼りました

こうすることで、試験中にテキストから当該箇所を素早くめくることができます。

この試験に出る内容を教えてくれることについて、
講師によってやり方が違います。

テキストを進める中で、途中で出てきたときにその都度教えてくれる講師もいれば、
講習の最後にまとめて出る範囲を教えてくれる講師もいます。

大変なのは最後に一気に教えてくれる講師です。
なんせ時間が迫っているので駆け足で教えてくるため、
こちらも素早くマーカーと付箋をしなければいけません。

講師が教えてくれた内容を漏れなくマーカーすることが
合格するために一番必要なことなので、
しっかりと行いたいですね。

画像の様にスライドを使用する講師もいますし、
ホワイトボードに板書する講師もいます。

ホワイトボードは後ろの席には確実に見えていませんが(笑)

点検資格者講習に合格するための講習の受け方

消防設備点検資格者講習は、
3日間(1種、2種合わせると6日間)の講習全てに出席し、
最終日の試験に合格すると資格証がもらえます。

そのため、最後の試験にいかに受かるか、そのためにどう講義を受けるのかが重要になります

大きめの付箋に要点を書きこみテキストに貼っていく

最後の試験の時にテキストは持ち込み可能なので、
テキストを上手く使うことが大切です。

講習の中で試験に出る内容を講師が教えてくれるので、
テキストにアンダーラインを引くとともに

大きめの付箋を用意して、
そこに要点を書きこみテキストに貼っていきます

私は幅2cmの太い付箋を用意しました。

試験問題は45問、1問につき4つの文章があり、
誤っているものを選ぶ問題になります。

その一つ一つの文がテキストの文章と同じなので、
講師が「出る」といったところの文章が問題になるわけです。

なので試験に出るのは、45問×4文=180文あるので
かなりの枚数の付箋を貼ることになります。

付箋に内容を書いておくと、試験の時に探しやすいのでおすすめします。

私のテキストも付箋だらけになりましたが、
概要を書いておいたので、試験でページを探しやすかったです。

※※
余談ですが、講習で私の斜め前の席に60代後半の方が座っていたのですが、
その方は講習中に講師の話をよく聞いていたのですが、
テキストにアンダーラインも付箋もしていなかったので、
試験の時にかなり苦戦していました。
私は試験をさっさと済ませて途中退室したので、
あの方が試験時間に間に合ったのか、試験に合格できたのかは不明です。

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講習の合否は約2週間後

講習を全て出席し、試験に合格していれば封筒で通知が来ます。

これが来れば見事に合格です。
消防設備点検資格者講習の合格率は90%なので、
よっぽどのことがない限り合格できるでしょう。

しかし、不合格の10%にならないためにも
しっかりと対策をして講習を受けたいですね。

免状の申請

免状の申請は合格通知日から1週間以内に郵送申請をすると最短の日数で免状が届きます。

合格通知日は通知書の書類が届いた日ではなく、合格発表の日になるので注意が必要です。

・免状申請書(63円切手貼る)
・免状交付手数料の払込受付証明書
を入れて郵送で申請します。

第一種と第二種で講習の日がズレているので、
別々にそれぞれの申請が必要になります。

申請を終えてしばらくすると免状が届きます。

これで消防設備点検を自らできるようになります。

消防設備点検資格者講習のテキストは実務や消防設備士試験でも使えるよ

点検資格者講習で使用した分厚いテキストは実務や消防設備士試験の勉強に使えます。

1種2種それぞれに対応する設備が詳しく載っているので、
実務で疑問が出た場合に読み返すと規格や点検要領などを思い出すことができます

各設備ごとに点検要領が載っており、
点検項目があり点検方法、判定方法が記されています。

無機質な点検要領の原本を読むより、断然読みやすいです。

また、消防設備士試験にあたり、
設備についての図や写真が豊富にあるので、
実技試験の鑑別問題などの参考になります

私が消防設備士甲種2類の試験を受けた時に、
実技試験で泡消火設備のフォームウォータースプリンクラーヘッドの各部名称を問う問題が出ました。

点検資格者講習のテキストに載っている図のそのままの問題だったので
しっかりと回答することができました。

2類、3類、5類などの参考書が少ない消防設備士試験の勉強には、
点検資格者のテキストはおすすめします。

まとめ

消防設備点検資格者講習に確実に合格するためには、
大きめの付箋を予め用意しておき、

講習中に講師が試験に出る部分を教えてくれた時に
アンダーラインを引くとともに、
付箋に内容を書いて貼っておくと

試験にテキストが持ち込めるので、
解答を調べやすくなります。

消防設備点検資格者を取得すれば全ての消防設備の点検ができますので、
現場をリーダーとして収めたり、点検票に自分の名前を載せて点検を実施できるようになります。

また、テキストは消防設備士試験の勉強にも活かせるのでおすすめですよ。

ぜひぜひ取得を頑張ってください。

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