なかやみわ 著
童心社 出版
おすすめ年齢:2~5歳児
■あらすじ■
あるところに新品のくれよんがありました。
誰も使ってくれないので退屈で仕方ありません。
「あ~たいくつで嫌になっちゃう!」と
黄色いくれよんのきいろちゃんが箱をとびだして出ていってしまいました。
その先できいろちゃんは大きな白い画用紙を見つけて、
ちょうちょを描きました。
「そうだちょうちょにはお花も必要ね」
きいろくんはあかちゃんとピンクちゃんを呼んできてお花を描いてもらいました。
「お花には葉っぱも必要ね」
次はみどりくんときみどりさんを読んできて描いてもらって…
■レビュー■
とても人気の有名な絵本ですね。
イラストもデフォルメされていて、とても見やすいです。
クレヨンという子ども達が身近に感じるものを擬人化して、
使われなくて退屈だったらこんな事をするだろう
っていう想像を見事に絵本にしています。
チョウチョを飛ばしたから→お花が必要→葉っぱも→木、地面→空、雲
と連想する力も育みます。
花は赤やピンク、地面は茶色などといった基本的な色彩感覚も
読み聞かせをする中で身についてくれるでしょう。
最後の見どころでは、スクラッチ画を使用しているので、
この本を導入に使って、
この後にスクラッチ画を行うと、子ども達は画用いっぱいにクレヨンで色塗りをし、
頑張ってやってくれることと思います。
■読んだ子どもの姿■
2、3歳児にはいろいろな色のクレヨンがとてもきれいに見えて、
絵に夢中になります。
年齢が上がってくると、「葉っぱだから緑!!」などと、
クレヨンの色を答えてくれたり、
「お花もっと端まで塗り潰さないといけないね」などと、
過去に保育で行った時の絵画の話と絡めて反応したりします(笑)
最後にスクラッチ画で花火が出来た時には、
「きれいだね」と友達と話す姿が見られて、
自分達から「花火やりたい」と言う子もいるのではないでしょうか。
展開を知っていても何度も読んでほしくなる名作絵本ですね。
絵本読みで終わらずスクラッチ画へ繋がるところもとてもおすすめです。
くれよんのくろくんシリーズの他の絵本の記事はこちら
コメント