あのやまこえてどこいくの(絵本)思わず乗ってしまうリズムの良い文章に楽しくなります

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絵本レビュー
ひろかわさえこ 著
アリス館 出版
おすすめ年齢:1~4歳
■あらすじ■
山のふもとからいろいろな生き物が歩いてきます。
その生き物はみな、あの山を越えて何かを買いに行くようです。
ありさんはこめつぶを
はちさんはおはじきを
でんでんむしさんはボタンを
それぞれ何に使うのでしょうか。




■レビュー■
ジャンルにもあるとおり、この絵本は「うたあそびえほん」です。
そのため、すべてのページの文章がリズムの良い、同じテンポで読めるものとなっています。
出てくる生き物もあり、はち、たこ、かめなど二文字で統一されており(でんでんむし、おばけ除く)、
リズムが崩れないようになっています。
低年齢児には話の展開がある絵本は難しいですが、
この本なら読み手が歌うように読めるので、
子ども達も楽しくなってくれたり、
一緒に唄ってくれることでしょう。
買ってくるものも最初はその生き物となんら関わりのないものばかりですが、
ありはこめつぶを枕にしたり、
でんでんむしはボタンを帽子にしたり(触覚がちょうど穴に入るみたい)
と、使い方も面白くて大人が見ても楽しいものになっています。
イラストも筆ペンタッチのデフォルメされたかわいいものです。
■読んだ子どもの姿■
先ほど記したみたいに、ページが進んでいくにつれ、子ども達は文章のリズムを覚え、
一緒に言ってくれるようになります。
4、5歳だと筆やハーモニカに馴染みがあるので、
生き物が独特な使い方をしているのを見て、
「なるほどー」などと納得したり、驚くといった反応を見せてくれます。
最後のページも少し無理やり感はありますが、
おばけの「べろべろば~」のセリフで綺麗に終わっているので、
絵本の終わりもメリハリがつけやすいでしょう。
作家がかわいくて暖かみのある絵で評判のひろかわさえこさんなので、
個人的にこの方の作品はとてもおすすめです。
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