せつぶんだ まめまきだ(絵本)節分になぜ豆をまいたり、柊イワシを飾るのかが分かる本

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絵本レビュー

『せつぶんだ まめまきだ』

桜井信夫 作
赤坂三好 絵
教育画劇 出版
おすすめ年齢:3~5歳児

■あらすじ■
節分の日には「鬼は外!福は内!」と言って豆をまいたり、
柊の葉のついた枝にイワシの頭を刺した柊イワシを飾るのはなぜだろうか。

この家でもお父さんとお母さんが節分の準備をしていました。
豆を炒って、イワシを焼いています。
子ども達がなんでそんなことをするのか聞くと、
昔の人は「目に見えない鬼」が悪さをすると、病気になったり、
作物が育たなかったり、災害が起きてしまうと考えていたから、
春の季節になる変わり目の節分に鬼が家から出ていって、来ないようにしたんだ。

鬼はイワシの匂いとひいらぎのトゲトゲが嫌いで、
豆も神聖な力があるから鬼を追い払ってくれるそうです。

そんな話をしていると村長さんが来て…




■レビュー■
登場人物は昔の人たちですが、
節分の由来についての説明をしっかりと話に絡めてくれています。
物語というより節分についての教科書や参考書の様な内容になっています。

節分の行事の時にはこの絵本を読めば由来などを理解できると思いますが、
この本の中でお父さん達大人が鬼にふんして家に来て子ども達を驚かしにきます。
子ども達が豆を投げる経験ができるようにとのことですが、
絵本の中で「鬼をしよう」などのやりとりをしているため、
実際の豆まきでも大人が鬼になっていることを子ども達が疑ってしまうかもしれません(笑)

また、話の中でも子どものお兄ちゃんが勇敢に豆を撒いたので、
お父さんが転んでしまって、絵本の中の子ども達にも正体がバレてしまうと、
とても面白い内容になっています。

絵も独特の優しいタッチで読みやすいです。

■読んだ子どもの姿■
節分の由来というお勉強的な内容なので
子ども達は真剣に見てくれます。
柊イワシや豆は数え年の数だけ食べることなど、
絵本を読んだ後に行うと「絵本であったから覚えてるね」などと言って
すっと理解してくれます。

最初は本物の鬼が来たと思ってしまい怖がりますが、
話の中の鬼がお父さん達だと分かると安心した様子が見られます。

子ども達にとって鬼はいつでも怖い存在なので、
とても興味を持って聞いてくれますよ。

節分にぜひ読んでください。

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