どうぞのいす(絵本)お昼寝の前に読む人気のおすすめ絵本

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絵本レビュー

『どうぞのいす』

香山美子 著
柿本幸造 絵
ひさかたチャイルド 出版
おすすめ年齢:1~4歳

■あらずじ■
うさぎさんはいらなくなったイスをどうしようか考えていると
良い考えが浮かびました。

イスに「どうぞのいす」という看板をつけて大きな木の下に置いておきました。
「きっと誰かが休憩しに来てくれるだろうなぁ」と思って。

そしてロバさんがどんぐりを拾った帰りにどうぞのイスを見つけて、
どんぐりの入ったかごをどうぞのいすに置いて、
木の下で昼寝をしてしまいました。

それからいろいろな動物がやってきて、
「どうぞのいす」に置いてある食べ物を見て…




■レビュー■
親切なうさぎさんの思いつきからはじまったどうぞのイス。

最初にやってきたろばさんがどんぐりを置いたからさあ大変。
次にやってきたクマさんは「どうぞのいす」に置いてあるどんぐりを全部食べてしまいました。

そう、「どうぞのいす」の意味を
『ここに置いてあるものはどうぞお食べ下さい』になってしまったのです。

でもやってくる動物達はみんな親切です。
なぜなら、「全部食べてしまっては後の人にお気の毒」といって、
代わりの食べ物をどうぞのイスに置いていくからです。

だから次に来た動物さんも食べ物を食べれて大満足。

ロバさんが目を覚ます頃には日が暮れてまったく違う食べ物に変わってしまっていて、
びっくりしていました。

■読んだ子どもの姿■
いろいろな動物が出てきて「次は何が来てくれるかな」と楽しみにしています。

きつねさんがハチミツをなめているのをおいしそーと言ったり、
リスさんがパンを小さくして食べるのを、「リスさんは小さいから」と絵の描写に夢中です。
ロバさんの最後の言葉にも笑って共感する姿もあって、
すごくほっこりとした気持ちになれます。

この本はとても有名で、物語の起承転結もしっかりしつつ、
柔らかいタッチのイラストと、多くない文字でとても読みやすいです。

ページ数も多くなく、それでいて最初は昼だったのが夕方になったり、
クマさんがハチミツ、リスが栗を持ってきたりと、
その動物のイメージに合ったものを持ってきて子どもの想像力を豊かにしてくれます。

昼寝の長いロバさんの描写から、お昼寝前の読書にも最適です。
ぜひ手に取って見て下さい。

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